note
青藍に浮かぶ月
バックパック1つで世界中を旅をしたある1人の女性の本を読んだ。そこには旅を通して出会った人や食べたものなど彼女の“過ごした時間”が日記のように書かれてある。
その本はにはまさに彼女が力強く生きた「証」が記されていた。
旅の中での一説でサハラ砂漠での出来事に、彼女が感じた情景に深く感動し自分は見たことのないサバクの世界に心が震えた。
暗闇と静寂に包まれた夜の砂漠から
目を覚ました太陽が今まさに起き上がろうとする瞬間。
砂漠に広がる朝のあたたかい光の中移り行く時間の中で何か調和を計るかのように上っていく太陽。
想像しただけで彼女が感じたその世界を見てみたいと思った。
今まさに見ている一つの風景は砂漠こそ違うが、目を閉じればそこに広がる世界は同じなような気さえする。
もうすぐ青藍のような空に浮かぶ月が隠れ、夜明けの山々は自らの美しさに気づいたかのように太陽の光を浴びて起き上がる。
h/m