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2021.02.05

車窓

車に乗っている時に見える、車窓を流れていく景色。小さい時から好きで大人になった今でもどうしても惹かれてしまう。

子供の頃はよく車で遠出をする度に車酔いをしていた。母親に外の景色を見たら良くなるからと言われて車から外を見ることが多かった。高速で流れる木々、キラキラした木漏れ日、見え隠れする夕日、今日は遠くの鳥が車と並行して飛んでいる。

毎回違う景色を見せてくれる車窓は、写真を飾る額みたいで、大人になった今でもワクワクする。今凄く綺麗な景色だったな〜と思った時は刹那で、もう一度見たいと思っても車は走っているからどうにもならない。数年前からその瞬間を撮りたくて子供の頃と同じように車窓を眺めながら、なんとなく写真を撮っている。

後日現像に出して写っていた写真は僕がその時みたそれとは違い、ブレブレで上手く写っていない。でも上手く撮れている写真ってどんな写真だろう。綺麗に撮れているものが全てにおいて優れているのかというと、そうでは無いのではないかと思う。確かに出来上がった写真はその時に写したいものが写っていなくて、想像していたものとは違うけど、僕が見えていなかっただけで車窓を通して確かにそこに流れていた景色を記録した写真だ。

どんな写真にも失敗作というのは無いのではないか。そう考えた方が写真を撮る事が楽しくなる。

この間車内から撮影した写真もきっと上手く写っていないに違いない。

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