note
しもうら弁天会
熊本県天草市下浦町 しもうら弁天会
竹の熊喫茶 上棟式
令和四年 十月二十二日 竹の熊喫茶 上棟式
伝統と風土、神楽と子供達の笑い声、今日まで変わらず受け継がれてきた美しい光景。
October
wedding photo 2022 October
再会の秋
今年も早いもので10月も終わろうとしています。僕たちにとって秋は、再会の季節。以前結婚の写真を撮影させて頂いたお二人。家族が増えましたとご連絡下さった家族。毎年恒例のように、お元気ですかとメールを下さる夫婦。七五三やお正月が近づいてくるこの時期は、楽しみな再会と新しい出会いが待っています季節です。
撮影前に「お元気そうで何よりです。」から始まるお互いの近況の話や、最近気になる出来事をゆるっと話す時間が心地良く、初めて出会った日の事を思い出しては、改めて出会いに感謝する大切な時間でもあります。山本さん家族もつい先日その再会を果たした家族。相変わらず自由な姿の姉妹に確かな成長を感じつつ、「元気そうで何より」と、ただそこにある光景を僕は写真に記録する。僅かな時間でもその人の人生に関わり触れたという事の不思議さと喜びを、これから先も続け、重ねていけたらとても嬉しく思います。
秋という季節はとても好きです。
カテリーナ古楽器研究所
カテリーナ古楽器研究所 音が生まれる場所
portrait
Portrait : Koki Nishimoto
駆ける
淡青を駆ける。どこまで行けるか、どこまで行こうか。足跡はやがて海に溶けていく。
見せたい景色
先日の事、撮影の帰りに見た海がとても良かった。運転していたのだけど、窓から見える景色があまりにも良かったので途中引き返して車を浜辺のスペースに寄せて写真を撮った。力強い白波がいったりきたり、既に水平線の向こう側へ消えていった太陽の光をわずかに残して赤紫に染まる海面と、小さい石がぶつかる音。わざわざ戻って良かった。こんな海にまた出会ったら今度は海が好きな息子や娘にも見せてあげたい。
Ruimeme 2022 AW
Ruimeme 2022 A/W Collection
model : KYOKA
濱ちゃんちの家族写真
「濱ちゃん」とは僕の専門学校の同級生だ。当時は学校よりも毎日スケボーに夢中だったので、専門学校に親しい友人は数名しかいなかった。濱ちゃんはその中の一人で、音楽の趣味が一緒で同じHIPHOPのアーティストの話で盛り上がったり、当時住んでいた競輪場近くの古いアパートでターンテーブルを触って遊んだ。その後、卒業してから濱ちゃんはデザイナーとして福岡へ、僕はデザイナーではなく映像制作会社のカメラマンとして熊本で働くことになり、その後数年は会うことは無かった。
再会したのは数年前、撮影で熊本の広告代理店を訪れた時。久しぶりに会った濱ちゃんは学生の頃と全然変わらなかった。周りの人を楽しませようとふざけているように見せているけど、実際はすごく真面目で繊細で、優しい男だ。今は独立してBRYSという会社を立ち上げてデザイナーとして熊本で活動している。
先日の事、そんな濱ちゃんから「親父が長く家業としてきた鉄工所を閉めることになったから最後に親父を撮影してほしい」と連絡があった。同級生からの撮影依頼は何か嬉しいやら照れ臭いやらで、なんとも不思議な高揚感がある。それに、そんな節目に家族みんな集まって写真に遺すなんて、最高じゃないか!撮影当日ワクワクして濱ちゃんの実家の天草へ車を走らせた。
濱ちゃんちの家族は僕が想像していたような笑顔の素敵な家族だった。実家だからか、いつもより少しだけ落ち着いて見えた濱ちゃんが見れてなんか嬉しくなった。
ご飯を食べながら思い出話をしている時、親父さんはその日一番嬉しそうに笑っていた。