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仄かな光

「仄かな光をたずさえて」
baobab×haruka nakamura
guest 田辺玄
これまで様々な分岐点で音楽に支えられ、時には背中を押されて進んでこれました。
音楽の起源は推測でしか分からないので、僕たちは想像する事しか出来ませんが、きっと何かに感謝したり、祈ったり、救う事から生まれたものではないかと思っています。それは今ある音楽も根底は変わっていないのだと感じています。

そんな音楽の力が今の世の中にとても重要で、必要なものだと改めて感じています。

時をこえる

渓山窯ブランドイメージムービーを担当しました。

佐賀県有田町、400年ほど前から焼き物が盛んなこの町に渓山窯という窯元があります。

ちょうど満月の日。朝日に少しずつ照らされ朝を迎える有田の町はとても澄み切っていて

町を走る電車の音が耳に心地よく、窯元に差し込む少しの光がとても綺麗でした。

時を超えて受け継がれる伝統の絵付けは、そんな有田の風景と満月をモチーフにしたもので、

僕がまさに見た有田の山間に浮かぶ満月と同じでした。

人から人へ。また時代が変わってもそこに確かに残っていくひとつひとつの器や作り手の思いは

この有田の地でこれからもひとの手で受け継がれていくのだと思います。

(写真は映像より)

渓山窯

https://arita-keizan.jp/

Produce
  • Manami Matsuo
Design
  • Takenori Sugimura ( OVAL )
Edit and text
  • Azusa Fukunaga
Photograph
  • Akiko Yamaguchi
Web
  • MONBRAN

TOP AWARDS ASIA

TOP AWARDS ASIAにて「AMAKUSA HINOKI PURE ESSENTIAL OIL」が受賞しました。デザイナーの杉村さん、ライターの木下さん、松坂さん、プロジェクトに関わった皆様、おめでとうございます。

The production of essential oil started from the client’s hopes to “raise interest for Amakusa hinoki and to nurture the carriers of the forest”.

When designing the product, one of the aims was to be genderless and age-less, and be suitable in any type of space. When it went under re-branding, the first step was to walk around the ocean and land of Amakusa. On the rocks we witnessed marine plant roots and hemigrapsus sanguineus, along with seaweeds and small fishes living under the ocean. Behind us were mountains of hardwood and coniferous trees. The forest where Amakusa hinoki grows has been passed down from our grandfather’s time. In the forest there was natural water, pure water that trickles down the rocks. Such tranquil forest functions as a natural water container and by giving care to it, natural disasters can be prevented. This is where the concept of “protecting the forest to protect life on land and ocean” has been generated.

For the package, a type of paper named C-liner, which has a high percentage of waste pulp paper usage has been picked. For the coloring,”Grischel” from the environmentally friendly F-color, has been picked. The diffuser made of thinned wood is designed in the shape of half moon, to best represent the texture of wood and growth ring of the trees. In the Japanese wood industry, there is a saying, “trees that are cut down under the night-time sky where there is no moon, can last long.” The phases of the moon influence the earth and living organisms including humanbeings, which makes it a perfect match with aromatheraphy.

AMAKUSAHINOKI PURE ESSENTIAL OIL

Client: Kinokaori Seizousho
Design Company: OVAL
Art Direction & Design: Takenori Sugimura
Project Management & Copywrite: Mayumi Kinoshita
Package Design: Yoichi Yoshinaga
Photograph: Haruki Anami
Country: Japan

 

天草にある五足のくつから歩いて数分の所にある鬼海ケ浦。

長い事、砂浜のある海が好きだと思っていたけど

こうやって見渡す限り丸い石がゴロゴロと

歩く度にカチン、カランと石のぶつかる音が聞こえるなんとも石だらけの浜の音も好きだと思う。

自分の足音と遠くから聞こえる娘の足音と波の音。

リズムのような声のような

どっちにもつかない自然の音が聞こえてくる

角の取れた丸い石は時に引き戻る波のリズムと一緒に見えなくなる。波打ち際の音は、荒々しくそして力強い。

m.

COME G HEAD

COME G HEADのイメージ撮影を担当致しました。ヘアーカラーやデザイン、その人に今一番合う(必要とする)スタイルを提供するお仕事。何を今ゲストが望んでいるのかを理解しつつ、最終的にはカットやカラーリングする作り手の感覚が問われる世界。大袈裟かもしれませんが髪の毛一本、一本の流れまでこだわり抜く姿勢に、とても感銘を受けました。

小さな事でもとことん追求する事、そしていつでも物事を柔軟に考えれる事。僕達もそんな人でありたい。

Design
  • Takenori Sugimura ( OVAL )

秋の色

秋が近づいてきた頃。二人の好きな阿蘇の大草原で、ゆっくりとゆっくりとまた記憶が蘇るように結婚の写真を撮影しました。

これから新たに共に歩んでいく二人の姿は、金色にひかる草原のススキのように強く、美しい光景でした。

くまもとの家と暮らし

くまもとの家と暮らし2020Autumn「特集 食卓はうたう」撮影担当致しました。

料理の見え方、味わいまで変わる器の世界。聞けば聞くほど深く、面白い世界です。

Edit and text
  • Azusa Fukunaga
Design
  • Takenori Sugimura ( OVAL )

青藍に浮かぶ月

バックパック1つで世界中を旅をしたある1人の女性の本を読んだ。そこには旅を通して出会った人や食べたものなど彼女の“過ごした時間が日記のように書かれてある。

その本はにはまさに彼女が力強く生きた「証」が記されていた。

旅の中での一説でサハラ砂漠での出来事に、彼女が感じた情景に深く感動し自分は見たことのないサバクの世界に心が震えた。

暗闇と静寂に包まれた夜の砂漠から

目を覚ました太陽が今まさに起き上がろうとする瞬間。

砂漠に広がる朝のあたたかい光の中移り行く時間の中で何か調和を計るかのように上っていく太陽。

想像しただけで彼女が感じたその世界を見てみたいと思った。

今まさに見ている一つの風景は砂漠こそ違うが、目を閉じればそこに広がる世界は同じなような気さえする。

もうすぐ青藍のような空に浮かぶ月が隠れ、夜明けの山々は自らの美しさに気づいたかのように太陽の光を浴びて起き上がる。

h/m

憩う

朝晩と涼しくなりすっかり秋らしくなりました。近くの田んぼのカエルの合唱もいつの間にか聞こえなくなり、稲刈りを終えた田んぼも暫し一休み。人もまた同じく、たまには休むことも必要ですね。休憩したらまた気持ち良い汗をかいて、歩んでいくのみ。疲れたらまた一旦お休み。

先日思い立って妻と二人で高千穂に行ってきました。高千穂には何度か足を運んだことがあるのですが、丁度その頃、高千穂にまつわる神話の本を読んでいたので、見方が変わってとても面白く興味深く観察できました。道中地元の方々との何気ない会話や挨拶が清々しく、今日はここに訪れて良かったと思いました。まだまだ知らないことで溢れていると思うと、明日が楽しみになってくるようです。

h.

紡ぐ

その空間に足をはこんで自分の目で見て触れて感じる事で、その人がどのような想いや風景の中でモノを作りだすのか?そこにある物語りは何か?その人が紡いできた人生に思いを馳せるのが一番楽しい。

その人やモノがもつ目には見えない大切ななかみをちょっとだけ覗いてみたような気持ちになり、幸福となる。

星の王子さまにでてくるキツネが伝えたように、—ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。—費やした時間の分だけキミにとって大事なんだ。—

同じ時間を過ごし、大事にすることで改めて本当のよさがわかってくる。いつまでも真理を忘れないように。

m.

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