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TOP AWARDS ASIA
TOP AWARDS ASIAにて「AMAKUSA HINOKI PURE ESSENTIAL OIL」が受賞しました。デザイナーの杉村さん、ライターの木下さん、松坂さん、プロジェクトに関わった皆様、おめでとうございます。
The production of essential oil started from the client’s hopes to “raise interest for Amakusa hinoki and to nurture the carriers of the forest”.
When designing the product, one of the aims was to be genderless and age-less, and be suitable in any type of space. When it went under re-branding, the first step was to walk around the ocean and land of Amakusa. On the rocks we witnessed marine plant roots and hemigrapsus sanguineus, along with seaweeds and small fishes living under the ocean. Behind us were mountains of hardwood and coniferous trees. The forest where Amakusa hinoki grows has been passed down from our grandfather’s time. In the forest there was natural water, pure water that trickles down the rocks. Such tranquil forest functions as a natural water container and by giving care to it, natural disasters can be prevented. This is where the concept of “protecting the forest to protect life on land and ocean” has been generated.
For the package, a type of paper named C-liner, which has a high percentage of waste pulp paper usage has been picked. For the coloring,”Grischel” from the environmentally friendly F-color, has been picked. The diffuser made of thinned wood is designed in the shape of half moon, to best represent the texture of wood and growth ring of the trees. In the Japanese wood industry, there is a saying, “trees that are cut down under the night-time sky where there is no moon, can last long.” The phases of the moon influence the earth and living organisms including humanbeings, which makes it a perfect match with aromatheraphy.
AMAKUSAHINOKI PURE ESSENTIAL OIL
Client: Kinokaori Seizousho
Design Company: OVAL
Art Direction & Design: Takenori Sugimura
Project Management & Copywrite: Mayumi Kinoshita
Package Design: Yoichi Yoshinaga
Photograph: Haruki Anami
Country: Japan
音
天草にある五足のくつから歩いて数分の所にある鬼海ケ浦。
長い事、砂浜のある海が好きだと思っていたけど
こうやって見渡す限り丸い石がゴロゴロと
歩く度にカチン、カランと石のぶつかる音が聞こえるなんとも石だらけの浜の音も好きだと思う。
自分の足音と遠くから聞こえる娘の足音と波の音。
リズムのような声のような
どっちにもつかない自然の音が聞こえてくる
角の取れた丸い石は時に引き戻る波のリズムと一緒に見えなくなる。波打ち際の音は、荒々しくそして力強い。
m.
COME G HEAD
COME G HEADのイメージ撮影を担当致しました。ヘアーカラーやデザイン、その人に今一番合う(必要とする)スタイルを提供するお仕事。何を今ゲストが望んでいるのかを理解しつつ、最終的にはカットやカラーリングする作り手の感覚が問われる世界。大袈裟かもしれませんが髪の毛一本、一本の流れまでこだわり抜く姿勢に、とても感銘を受けました。
小さな事でもとことん追求する事、そしていつでも物事を柔軟に考えれる事。僕達もそんな人でありたい。
- Design
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- Takenori Sugimura ( OVAL )
秋の色
秋が近づいてきた頃。二人の好きな阿蘇の大草原で、ゆっくりとゆっくりとまた記憶が蘇るように結婚の写真を撮影しました。
これから新たに共に歩んでいく二人の姿は、金色にひかる草原のススキのように強く、美しい光景でした。
くまもとの家と暮らし
くまもとの家と暮らし2020Autumn「特集 食卓はうたう」撮影担当致しました。
料理の見え方、味わいまで変わる器の世界。聞けば聞くほど深く、面白い世界です。
- Edit and text
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- Azusa Fukunaga
- Design
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- Takenori Sugimura ( OVAL )
青藍に浮かぶ月
バックパック1つで世界中を旅をしたある1人の女性の本を読んだ。そこには旅を通して出会った人や食べたものなど彼女の“過ごした時間”が日記のように書かれてある。
その本はにはまさに彼女が力強く生きた「証」が記されていた。
旅の中での一説でサハラ砂漠での出来事に、彼女が感じた情景に深く感動し自分は見たことのないサバクの世界に心が震えた。
暗闇と静寂に包まれた夜の砂漠から
目を覚ました太陽が今まさに起き上がろうとする瞬間。
砂漠に広がる朝のあたたかい光の中移り行く時間の中で何か調和を計るかのように上っていく太陽。
想像しただけで彼女が感じたその世界を見てみたいと思った。
今まさに見ている一つの風景は砂漠こそ違うが、目を閉じればそこに広がる世界は同じなような気さえする。
もうすぐ青藍のような空に浮かぶ月が隠れ、夜明けの山々は自らの美しさに気づいたかのように太陽の光を浴びて起き上がる。
h/m
憩う
朝晩と涼しくなりすっかり秋らしくなりました。近くの田んぼのカエルの合唱もいつの間にか聞こえなくなり、稲刈りを終えた田んぼも暫し一休み。人もまた同じく、たまには休むことも必要ですね。休憩したらまた気持ち良い汗をかいて、歩んでいくのみ。疲れたらまた一旦お休み。
先日思い立って妻と二人で高千穂に行ってきました。高千穂には何度か足を運んだことがあるのですが、丁度その頃、高千穂にまつわる神話の本を読んでいたので、見方が変わってとても面白く興味深く観察できました。道中地元の方々との何気ない会話や挨拶が清々しく、今日はここに訪れて良かったと思いました。まだまだ知らないことで溢れていると思うと、明日が楽しみになってくるようです。
h.
紡ぐ
その空間に足をはこんで自分の目で見て触れて感じる事で、その人がどのような想いや風景の中でモノを作りだすのか?そこにある物語りは何か?その人が紡いできた人生に思いを馳せるのが一番楽しい。
その人やモノがもつ目には見えない大切ななかみをちょっとだけ覗いてみたような気持ちになり、幸福となる。
星の王子さまにでてくるキツネが伝えたように、—ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。—費やした時間の分だけキミにとって大事なんだ。—
同じ時間を過ごし、大事にすることで改めて本当のよさがわかってくる。いつまでも真理を忘れないように。
m.
samulo
samulo展 – jewelry exhibition – at Re;li
Re;liさんにて先日開催されましたsamulo展 jewelry exhibitionの撮影を担当させていただきました。毎回samuloのデザイナー宮本さんとRe;liさんの作る空間に心揺さぶられます。色んな気づきを与えてくれます。今回の展示では天井から吊るした流木を組んだオブジェにジュエリーを装飾するものでした。この展示方法によって誰かがジュエリーを手にしたとき、オブジェにゆっくりとした揺らぎが生じます。この揺らぎが僕にはなんとも心地よく感じました。不規則な動きというか、流動的なものに惹かれるのだと改めて気付かされた展示でした。
先日ある作家さんとお話する機会があり、そのお話がとても興味深く僕の中で腑に落ちた点がいくつもありました。感じては自分の中に落とし込み納得し、固めることは無く、また新しく感じたことを受け入れ自分の中に落としこむ。自分の芯となる部分は大切にしながら、時には強く硬く結びつつ、いつでも自分の手で解くことができるような自分でいたいと思いました。
h.
家族写真
写真とは不思議なもので、シャッターを押した瞬間からそれは過去となる。そこにある「今」は、時の流れによって少しずつ過去の思い出となってゆく。常に流れている一部分を写真に記録しているのだと思う。縁があって写真を毎年記録している家族も、何かの記念に記録している家族も。またこれから出会う家族も。
一つの流れる時間の中で、其々の家族のかたちに出会い、そこにあるありのままの「家族」を僕は記録として写真にのこす。ふっと思い出して写真を眺め、「こんな時間があったなぁ」と思い出してもらえたなら、これほどに嬉しいことはないと思う。
遠い記憶の中から、いつでも探し出せるように。
h.